60代にもなると、つらい出来事が起こります。身近な人の「死」です。社会人になって40年経ちますが、この「死」を受け入れ、さらにお葬式を自ら執り行う一人となったのが今回初めてでした。
お葬式のポータルサイト
今どきのお葬式のポータルサイトに初めてお世話になりました。今どき、とは病院で葬儀社を紹介されるのではなくお葬式のポータルサイト経由で葬儀社を決めていく流れです。
昔と違いお葬式のポータルサイトがいくつもあり、お葬式のテレビコマーシャルが流れる昨今のお葬式の流れを初めて体験しました。
パンフレットを事前に取り寄せ、会員番号を事前入手
実は事前勉強でお葬式関連のパンフレットを入手してしていました。
とはいえ訃報は突然、届きます。
取り寄せていたお葬式のパンフレット一式をとりあえずカバンに詰め、深夜の病院に向かいます。
この時助かったのが、葬儀サイトに事前登録していた会員番号です。
電話口ではまずこの会員番号を尋ねられ、会員番号を答えることでいくつかの確認事項がジャンプできました。そこからは具体的な事実を淡々と伝えていきます。
言い忘れましたが、今回お世話になった病院では、葬儀社の紹介はやっていない、とのこと。葬儀社はてっきり紹介されることが常識だと思っていましたが、その常識は既に変わっていたのかもしれません。病院側のこのような対応が一般的になっているのかは不明ですが、葬儀社の手配はネットなどを通じ、自力で探し、進めることが求められ始めているのかもしれません。
実際の葬儀社にバトンタッチ
深夜、24時間オープンしている病院のコンビニのイートインスペースで、これらの手続きを進めていくと、あっという間に時間が流れていきます。
病院側の窓口の方に進捗をお伝えし、そうこうしていると、ご遺体をお迎えする葬儀社のワゴン車が到着します。
ここから葬儀社と具体的な相談が始まります。
葬儀社のご担当者から学ぶ
翌日、早々に葬儀社を訪れ、打ち合わせが始まります。
打ち合わせの進め方で振り返って感じたことは、「何もわからない」「経験したことがない」という状況を正直にご担当の方にお伝えすることだと思いました。
当然このように葬儀を執り仕切ったことがない方々を対応しているだけあり、とても丁寧に教えてくれます。本当に助かります。
とは言えこの打ち合わせでは、事前にポータルサイトで、葬儀コースとパッケージの価格を事前に自分たちが理解していることが、価格面での安心感に繋がります。よく噂に聞く価格を吹っかけられる不安がなくなります。
つらい時間ですが前向きに
ご担当の方から最後に教えを受けました。
「これは故人から、葬儀という経験を与えられたと思ってください」と。状況によってはこの言葉は受け入れ難いですが、今回、ポジティブにこの言葉を学びとして受け取りました。
60代にもなると、このような辛い時間はこれから続いていくからです。自分の分も含め、具体的な準備は必要だと痛感しました。”備え”です。
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